我が家の猫たち2 カトリーヌ




あたちの名前はカトリーヌ。日本猫なのにおかし いでしょ?ママも外であたちを呼ぶ時は恥ずかし そうに小声です。隣のおばあちゃま「難しいわ。 覚えられない」って。パパがカトリーヌ・ドヌー ブって女優さんの大ファンで付けました。

パパもママももう猫っかわいがりでちゅ。 外で遊んでて、子供達が「かわいい!」って言う とパパはもう得意満面で「僕の事ですか?」なん て恥ずかしい。あたちの大好物はするめ。でも まだ、未成年だからお酒は飲まないでちゅ。
 執事より




はい、私、カトリーヌお嬢様の羊じゃなくて執事
でございます。こういってはなんでございますが
お嬢様の行状にもう行く末が案じられます。
まずは、お食事でございますが、好き嫌いが激し
ゅうございまして、ささみの酒蒸し、するめの
生干し、トロが好物でございまして、ないと猫パ
ンチが飛んでまいります。酔っ払い親父の好物と
同じだ?そうなんでございますよ。
つぎにハンターでございまして、雀、野鼠、せみ
とかげ、なんでも生きたまま捕まえて来ては、居
間で嬲られます。奥様が「そんなのだめ」とお叱
りになりますが、鼠やトカゲが逃げ惑うと一緒に
逃げるのみ。私も箒を持ちながら椅子の上に避難
でございます。気も強ようございまして「め!」
なんて叱ると飛び掛ってまいります。
悪知恵も働きまして、ゴキブリなんかはお嬢様に
見つかるとまず逃れられません。私も初めて知り
ましたが、ゴキブリは隙間にしゅるしゅると逃げ
込みますが、しばらく経つと必ず同じところから
出てくるんですよ。お嬢様はそれが分かっていて
近くで待機してるんです。私はもうゴキブリの味
方で、出てくるなと念じるんですがだめです。

え?おまえんちは執事がいるような金持ちなのか?
ははは、ご冗談を。私、パパでございますよ

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