だったシリーズ15 ものぐさ人間

僕はものぐさ人間だった。
若い頃は僕も朝はクラシックを聞きながら、正装で礼儀
正しく朝食を取る。。。夏はどんなに暑くても白い背広
に棒タイ、ハットをかぶる。。てな事を理想としていた
時もあった。ブランドの服や小物をさりげなくあしらう。
でも、ある時から、時計や指輪、ネックレスと言った身
に付けるものがとても煩わしくなった。洋服も背広にネ
とても窮屈なのだ。そこで、仕事上などやむを得ない時
以外は、気楽な服装をする事にした。その到着点がここ
である。タンクトップに海パンが僕の外出着アイテムに
なった。外国でもこの格好である。
雪ちゃん(後で普通の格好をしている)は大反対で、
「年齢にあった服装をしたら」「それがいいなら、外で
は知り合いじゃないふりしてね」と言って、これは甑島
に来た所である。
ここには昔、ヒッピーの人達が暮らしていて、自由であ
る意味哲学的な暮らしをしていた。外国人も多かった。
規律ある生活に人間らしさが出てくると言うのも真実で
あると思う。逆に、だらしなく見える生活に人間らしさ
があると言う人はごく少数派だろう。でも清潔ならそれ
もいいもんだよ。
今も僕は夏場は財布とか持ち歩かない。ポケットが膨れ
るのが煩わしいのだ。だから裸のお札を何枚か突っ込ん
でる。たはは。お金を持たないで出る事も多い。初見の
店でこんな格好で「すみません、お金持ってません」と
言ったらどうなると思います?
A.無銭飲食で問い詰められる B.この次でいいですよとなる
答を知りたければ、男性はタンクトップに海パンで入っ
てみるいい。まだまだ世間はやさしいのだ。
また、勇気のある人はこんな格好でオークラなど一流ホ
テルのレストランなどに行ってみるといい。やはり格式
と言うのは歴史の重みがあると納得の対応を受けるはず
だ。勿論セールス上高級を謳っているような店は入店拒
否するだろう。
でも残念ながら、このお気に入りの格好は出来なくなった。
皮膚が弱くなって肌を露出するのは特に鹿児島ではまずい
のだ。少しはおっちゃんらしい服装を心がけるかも。チャンチャン

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