だったシリーズ21 催眠
 だったシリーズ21催眠


僕は催眠術師だった。
写真の女性、つっぱりネエちゃん達ではない。エアロビのインスト
ラクター達である。僕がエアロビ教室に通い始めてそこの経営者
がテニススクールも作りたいとの事で彼女達をコーチに養成す
る事になった。僕のエアロビは体が硬いのでさっぱりだめであっ
たが、彼女達はもともと運動神経がいいんで見る間にうまくなっ
た。男のインストラクターもいて彼はスキーが専門でテレビのカ
メラマンを背中に背負ってコブを下る撮影をしたりしてた。凄い
の一語。彼女達と六本木のクラブに行くとあまりにもダンスがう
まいのでハウスの子達からヤキモチをやかれる。。。
で、本題は催眠術。なんだか怪しげ。。。僕が催眠術できるよと
言うとはっきり年代で分かれる。40-50代以上女性は「私は絶対
にそういうものにかからない」と断言する。50代以上の男性は基
本的に協力的である。術者としてはどの人がかかりやすいか見極
めるのが大事である。例外なくかかりやすいのは女子高校生。彼
女達は「催眠術をやるよ」と言った途端にもう半分位掛かってる。
好奇心がとても強いのだ。占いとか芸能人とか日常性がないもの
に大騒ぎする心境に似てるかも知れない。
で、圧倒的に掛かりにくいのは50以上の男性。心の揺れが少ない。
だから協力的ではあるのだがかかりにくい。
僕の師匠はマジシャンだった。マジックには興味なかったが、コ
インが回転し始めたり、手が頭から離れなくなったりするのがと
ても面白かった。催眠をかけられた状態はとても心地よい。集中
力もぴ〜〜んと張っている。だから記憶力も抜群だ。運動をした
後のクーリングダウンの時はある意味まさに催眠の入口状態。だ
からよくエアロビクスの後に彼女達にかけてた。テニスに応用し
たいと考えていたけど道半ばで出来なくなった。これから先、ま
たトライしてみたいジャンルだ。
同期の女性達に「かけさせて」と言うと「やだ!変態」と言って
逃げ出すだろう。。。はあ。。この偏見が立ちふさがるのだ。。。

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